ロンドン市場 午前概況 ドル円は再び108円割れを示現 ドル軟調

2014年10月08日 19:41

ロンドンタイム午前では、ドル円が再び107円台まで押し戻された。戻りを試す動きは短命に終わり、欧州株安や米長期金利の低下に上値を圧迫されながら、東京タイムからの上げ幅をほぼ帳消しにしている。NYタイム午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されるものの、これまでのようにタカ派な内容へのシフトを期待してドルが買われる動きはみられない。むしろ、調整色の強い先進国の株価動向も背景に、これまでに形作られたドル全面高という単純明快なトレンドが多少崩れつつある。
 
 
ドル円は一時107.80円台まで上げ幅を縮小させた。米10年債利回りは前日の引け値水準を下回り、8月下旬以来の低水準を更新した。欧州株は買い戻しを挟みながらも総じて続落し、大阪取引所の日経225先物も夜間取引で軟調。株式市場のセンチメントは確実に悪化している。株安を受けた逃避的なフローで英国や独の長期金利も低下したが、ユーロドルは対ポンドでのユーロ高も支えに1.2685ドルまで反発。ポンドドルは1.60ドル後半、豪ドル/ドルは0.88ドル前後、NZドル/ドルは0.78ドル前半までじり高で推移するなどドルが弱い流れとなった。
 
 
クロス円はまちまち。対ドルの底堅さにサポートされつつもドル円下落にともなう円買い戻しが重しとなった。ユーロ円は136円後半、豪ドル円は95円前後、NZドル円は84円半ばで戻りが鈍く、ポンド円は一時173.44円まで下値を拡大。
 
 
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