ロンドン市場 午前概況 ドル円、東京終盤の水準で様子見ムード強まる

2014年12月10日 22:23

ロンドン午前の為替市場は小動き。中国株や欧州株が反発したことで、昨日からのリスク回避ムードは沈静化。円買い圧力は後退した。その一方で、明日の米小売売上高や来週のFOMCの結果を見極めたいとの思いがある中で、積極的に取引する参加者も少なく、各通貨とも東京タイム終盤の水準でこう着感が強まった。
 
ドル円は119.00円前後、ユーロドルは1.23ドル後半、豪ドル/ドルは0.83ドル前半、NZドル/ドルは0.77ドル近辺、ユーロ円は147円半ば、ポンド円は186円後半、豪ドル円は99円前半で、株価動向に振らされながらも狭いレンジで上下した。
 
ポンドドルは小幅にレンジ上限を拡大。マカファーティ英MPC委員の講演を前に期待感から1.5704ドルまで上昇したが、発言内容が市場の引き締め観測を煽る感じでもなかったため、、買い一巡後は1.56ドル半ばへ押し戻された。同氏は「最近のインフレ鈍化はさほど重視されない」、「9月の賃金上昇は分岐点かもしれない」と、早期利上げに含みを持たせた。カーニーBOE総裁は「利上げ時期は分からないが、金利はいずれ上昇するだろう」と述べたが、こちらへの反応も限定的だった。