ロンドン市場 午前概況 ドル全面安、SNBは現行政策を維持

2014年06月19日 20:00

ロンドン午前はドル全面安。ハト派な内容となった昨日の米FOMCが重しとなり、ユーロ中心に幅広い通貨に対してドルはさえない展開となった。
 ユーロドルは、1.36ドル前半に観測された目先のレジスタンスを上抜けして、上昇の勢いが加速。1.3644ドルと9日以来の高値を塗り替えた。明日に、サプライズ的にスペインの格付けが引き上げられるのではとの観測が一部にあったことも、ユーロを下支えした可能性はある。ポンドドルも1.7028ドルまで上昇。本日発表された英5月小売売上高(自動車燃料含む)は前月比-0.5%と4カ月ぶりの低下となったが、市場ではドル安ムードのほうがより意識された。その他では、豪ドル/ドルが0.9432ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.8920CHFまでドル安推移。CHFをめぐっては、スイス国立銀行(SNB)が現行政策(金利の目標レンジを0.00-0.25%、対ユーロでのCHF上限を1.20CHF)の維持を決めた会合後に、ジョーダン総裁が「マイナス金利を含めあらゆる措置を排除しない」、「スイスフランはまだ割り高」と述べたが、市場の反応は限定的だった。
 クロス円もしっかり。他通貨が対ドルで上昇したことがけん引し、ユーロ円は138.88円、CHF円は114.10円、豪ドル円は95.98円までそれぞれ高値を更新した。一方で、ドル円は、米長期金利が2.57%付近まで低下するなか、昨日安値を下回り101.74円まで下げ幅を広げた。
 
 
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