ロンドン市場 午前概況 オセアニア通貨安 豪ドル/ドルは2月以来の安値

2014年09月22日 20:58

ロンドン午前はオセアニア通貨が軟調。アジア株に続き、欧州の主要な株価指数が軟調に推移したことも上値を圧迫した。今日は中国国内で鉄筋や鉄鉱石の先物価格が急落。最近の冴えない中国経済指標を受けて景気減速懸念が強まるなか、明日発表される中国9月HSBC製造業PMIが、節目の50を割り込むとの予想もある。政府による景気刺激策への期待もあるが、改革を優先するために目標を下回る成長を許容する用意があるとの関係者の話も伝わっている。貿易の多くを中国に依存している豪州やニュージーランドにとっては懸念すべき材料。豪ドル/ドルはオプションバリアの防戦をこなすと、2月4日以来の安値となる0.8865ドルまで下値を拡大。NZドル/ドルも0.8102ドルまで下落して直近安値に迫った。豪ドル円は96.69円、NZドル円は88.37円まで日通しの安値を更新するなど弱さが目立った。
 
ドル円はオセアニア通貨の下落を通じたドル高に支えられて109円台を回復。東京タイムの下げ幅をほとんど埋めきった。ただ、時間外の米長期金利は2.56%台で横ばいが続くなど、相対的なドルの上昇以外に買い材料には乏しい。週末までに目先の重要イベントをこなしきったことで、ドル買いに対する一服感は感じられた。ユーロドルは1.28ドル半ば、ポンドドルは1.63ドル前半から半ばで小幅な振幅。オセアニア通貨に対する強含みはサポート要因だった。ユーロ円はドル円の持ち直しにつれて140.20円まで上値を伸ばし、ポンド円も178円前半で底堅く推移した。
 
 
 
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