ロンドン市場 午前概況 オセアニア通貨が軟調、ドル円は118円前半に
2014年11月25日 21:02
ロンドンタイム午前の為替相場は、オセアニア通貨の売りがやや目立つ動きとなった。日通しの軟調な動きが続く中、ロウRBA総裁補佐の発言も豪ドルの重しとなった。同RBA総裁補佐の「豪経済には明らかに困難が待ち受けている」、「豪ドルはやがてさらに調整へ」、「アジアとのつながりや人口増によって経済は下支えされていない」との発言が伝わり、豪ドル売りが加速、豪ドル/ドルは0.8523ドルまで下押し、2010年7月以来の安値を更新した。豪ドル円も13日以来の安値水準となる100.69円まで調整下げが進んだ。同じくオセアニア通貨のNZドルも売りが優勢で、NZドル/ドルは0.7783ドル、NZドル円は91.91円まで弱含んだ。
欧州通貨は下げ渋る。欧州通貨もやや売りが先行したものの、オセアニア通貨に対して買いが入り、対ドル・対円でも水準を持ち直した。ユーロドルは1.2416ドルを安値に1.24ドル前半で推移し、ユーロ円は146.31円から146円後半に持ち直した。独7-9月期GDP確報値は速報値と一致し、ユーロの手がかりにはならなかった。また、ポンドドルは1.5649ドルを安値に1.56ドル後半、ポンド円は184.53円から185円前半に切り返した。カーニーBOE総裁など複数の英中銀当局者の発言が伝わったが、新味に欠ける内容でポンド相場の反応は見られなかった。
ドル円は117.69円まで調整下げが先行したが、118円前半に持ち直し東京タイムでの下げ分をほぼ取り返した。ただ、今週から米年末商戦が本格化するため、円安の調整が進みやすくなっており、上値も重い。