ロンドン市場 午前概況 ウクライナ問題を警戒、欧州通貨が重い

2014年07月21日 20:27

ロンドン午前の為替市場は欧州通貨がやや売られ、オセアニア通貨も若干重かった。ウクライナ問題を巡る緊張感が継続するなかで欧州株が下落している。
 
民間機に向けミサイルを放ったとされるウクライナ国内の分離派を、ロシアはこれまで支援してきており、ロシアに対する経済制裁がさらに拡大する可能性がある。ウクライナ当局者は本日も分離派に対してロシアからの兵器供給が続いていると述べた。300名近い民間人死者が発生したことで生ぬるい経済制裁では済まされなくなりつつあり、経済的な結びつきが強い欧州景気への悪影響が懸念される。景気回復を再優先に考慮するなら出来る限り穏便な対応で終わるかもしれないが、そうはいかなくなったところに今回の一件の不透明さがある。
 
ユーロドルは1.3519ドル、ポンドドルは1.7070ドル、豪ドル/ドルは0.9375ドルまで下げた。ドル/加ドルも1.0752加ドルまでドル高推移。ユーロ円は136.89円、ポンド円は172.82円、加ドル円は94.22円、豪ドル円は94.99円まで下落。ドル高と円高の動きは軽微だったものの、警戒感は継続している。
 
ドル円は101円前半でもみ合い。東京市場が休場だったアジアタイムの安値からやや戻したが、値幅は依然として狭い。
 
 
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