ロンドン市場 午前概況 イースター休暇控え薄商いのなか、ユーロが堅調

2014年04月17日 20:04

ロンドン午前の為替相場は、手がかりが少なく、明日からイースター休暇で相場は手控えムードが強い。この薄商いのなか、ユーロはやや買いが優勢でユーロドルは1.3865ドル、ユーロ円は141.52円まで上昇した。特段の材料は見当たらないが、流動性低下のなかで小口のフローでもプライスは振れやすそうだ。また、先週末から週明けにかけてECB当局者の口先介入が続いたが、ユーロの下値が堅かったことも、買いが入りやすい地合いとなっている。欧州序盤に102円付近でこう着相場が続いたドル円は102.10円付近までやや買いが強まる場面もあったが、動意にはつながっていない。夕方に発表された4月の月例経済報告では、景気の基調判断が17カ月ぶりに下方修正されたが、消費増税の反動減が織り込まれたこともあり、追加緩和期待を高める一因にはならなかった。
 ユーロ以外は動意が鈍く、ポンドドルは1.6842ドルまで年初来高値更新後は1.68ドル前半、ポンド円は171円後半で上下動。また、オセアニア通貨は軟調推移が継続。中国の景気刺激策をめぐる報道が重しとなるなか、ユーロクロスでの売りにも圧迫されて豪ドル/ドルは0.9342ドル、豪ドル円は95.37円までわずかに下値を広げた。NZドル/ドルは0.86ドル前半、NZドル円は87円後半で上値が重かった。