ロンドン市場 午前概況 イベント通過でポンドには利食い売り、動意は鈍い

2014年06月18日 19:55

ロンドン午前の為替市場ではポンド安・ユーロ高に。ポンドは、イベント通過に伴う利食い売りに押された一方で、ユーロは対ポンドでの買い戻しを背景に底堅く推移した。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたポジション調整に伴う買い戻しも、ユーロの下支えとなったもよう。
 ポンドは反落。注目された英イングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録では、現行政策が全員一致で決定されたことが明らかとなった。また、「年内の利上げ観測の低さに驚きある」、「たるみは想定よりも早く吸収されるだろう」と指摘し、利上げに前向きと受け止められる部分はあった。これを捉えて議事録公表直後にポンドドルは1.7003ドル、ポンド円は1月以来の高値となる173.79円まで上昇幅を拡大した。
 しかし、「早期の利上げは経済に悪影響ある」、「利上げまでにたるみがより吸収される必要ある」などと慎重姿勢もあわせて示されたことで、市場では期待感を超えるような内容とは受け止められず、次第に利益確定売りが強まった。ポンドドルは1.6933ドル、ポンド円は173.04円まで失速した。
 ユーロポンドでのユーロ買いフローが下支えとなって、ユーロはじり高。ユーロドルは1.3571ドル、ユーロ円は138.70円まで上伸した。
 この間、ドル円は米FOMCの結果公表を控えて102.20円前後でもち合い。ポンドの動きの波及先がユーロなど一部の通貨に限られたことから、ドル円の動意は鈍いままだった。
 
 
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