ロンドン市場 午前概況 ややドル高も、FOMC控え方向感鈍い

2014年12月17日 20:05

ロンドンタイム午前の為替相場はややドル買いが先行した。ただ、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、イエレンFRB議長の会見を控えた様子見ムードも強く、方向感は鈍い。ドル円は米長期債利回りの上昇を眺めながら一時117.51円まで上値を伸ばしたが、原油安を背景としたリスク回避への警戒感が残る中、積極的に上値を追う展開には持ち込めず、117円前半を中心とした推移が続いた。
 
ユーロドルは1.2448ドルまでじり安。ユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)・確報値は、総合・コアともに速報値と一致し、反応は見られなかった。ポンドドルも一時1.5678ドルまで弱含んだ。この日の英雇用データやイングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録はほぼ無風で通過。英10月ILO失業率(3カ月)は市場予想には届かなかったものの、前回と変わらず6.0%となったほか、週平均賃金は前年比+1.4%となり、3月以来で初めて同国のインフレ率を上回った。またMPCでは、前回同様に7対2で政策金利の据え置きが決定されたことが明らかになった。対円では、ドル円の上昇につられ、ユーロ円が146.40円、ポンド円が184.70円まで買いを先行させたものの、対ドルの軟調が重しとなり高値から離れて推移。
 
資源国通貨も重い動き。豪ドル/ドルは0.8140ドルまで年初来安値を塗り替えたほか、NZドル/ドルは0.7710ドル、ドル/加ドルは1.1660ドルまでドル高が進んだ。また、豪ドル円は95円後半、NZドル円は90円半ば、加ドル円は100円半ばで伸び悩んだ。