ロンドン市場 午前概況 ややドル安・円高も、依然として方向感は乏しい

2014年07月07日 20:15

ロンドンタイム午前の為替相場ではややドル売り・円買いが優勢となったものの、方向感は乏しく値動きは小幅にとどまった。先週、米雇用統計と欧州中央銀行(ECB)といった注目のイベントをこなしたものの、主要通貨のボラティリティは上昇しなかった。夏休み前にボラティリティが上がるラスト・チャンスを逃がした格好となり、足もとではこう着感が強い地合いが継続しそうだ。
 
ドル円・クロス円は重い動き。強い米雇用統計を受けたドル買い局面でも102円前半で上値が重かったドル円は102円大台を割り込むと、101.90円まで安値を更新した。連休明けの米10年債利回りが2.66%まで上昇してスタートしたが、欧州タイムに入って3日の終値水準の2.639%付近に伸び悩んだこともドル円の上値を圧迫した。クロス円もつれ安となり、ユーロ円は138.49円、ポンド円は174.55円、豪ドル円は95.41円、加ドル円は95.70円までレンジ下限を広げた。NZドル円も89円前半で上値が重かった。
 
早朝に発表された独5月鉱工業生産が前月比で3カ月連続低下し、市場予想も下回ったことを受けて、ユーロドルは1.3576ドルまでわずかに下値を広げたが、ドル売りの流れを受けて1.36ドル付近に水準を戻すなど、1.35ドル後半の狭いレンジ内での小幅上下にとどまった。東京タイムでやや軟調な動きとなったオセアニア通貨も下げ渋り、豪ドル/ドルは0.9360ドル付近、NZドル/ドルは0.8740ドル付近に切り返した。ポンドドルは、ユーロポンドでユーロの買い戻し・ポンド売りが進んだことに圧迫され、1.7122ドルまで弱含んだ。