ロンドン市場 午前概況 さえない景況指標で、ユーロ軟調

2014年08月12日 21:02

ロンドンタイム午前の為替相場では、ユーロが軟調。この日発表された独8月ZEW景気期待指数は+8.6(予想 +17.0)で前月の+27.1から大幅に低下。低下は8カ月連続で2012年12月以来の低水準となった。また、同8月ZEW現況指数は+44.3(予想 +54.0)、ユーロ圏8月ZEW景気期待指数は+23.7(前回 +48.1)となり、ウクライナ情勢への警戒感から、総じて市場予想や前月を大幅に下回る結果に。景況指数の大幅悪化を受けてユーロ売りが強まり、ユーロドルは1.3336ドルまで下げ幅を広げ6日につけた年初来安値1.3333ドルに接近し、ユーロ円は136.45円まで安値を更新した。また、ユーロポンドでのポンドの巻き戻しを受けて、ポンドドルは1.6780ドル付近に持ち直し、ポンド円は171.74円までわずかに上値を伸ばした。
 
ドル円は102.30円前後でのもみ合い相場が継続。底堅さを示しているものの、引き続き102.32円付近の200日移動平均線が足もとの抵抗として意識されている。ユーロ以外はスイスフラン(CHF)の軟調が目立った。地政学リスクの後退で、逃避通貨としてのCHFに売りが入り、ドル/CHFは0.9103CHF、CHF円は112.38円まで弱含んだ。このほかは、材料不足で動意が鈍い。NZドルは売りが一巡し、NZドル/ドルは0.8430ドル付近、NZドル円は86.20円付近に小幅水準を戻したほか、豪ドル/ドルは0.9260ドル付近、豪ドル円は94円後半で小幅上下にとどまった。
 
 
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