ロンドン市場 午前 円売りに傾斜、他の金融市場の動きが寄与

2013年07月08日 20:27

ロンドンタイム午前、為替相場は円売りに傾斜。先週末の米6月雇用統計ならびに欧州中央銀行(ECB)理事会やイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)といった主要イベントをこなし、週明けは経済指標の発表も乏しいなかで、為替相場の動きは限定的なものにとどまり、ドル主体での動意は小幅なものとなった。一方で、円は売りが優勢に。欧州株や日経平均先物といった他の金融市場が堅調に推移したことが寄与しクロス円が上昇幅を広げたことを受けて、ドル円は欧州勢の参入する時間帯に入りいったん下値を試した後は持ち直すこととなった。
 クロス円は円買いが先行するなかで底堅さを示すと、ユーロ円は129.41円を安値に本日高値130.22円水準まで大きく戻りを試す展開に。そのほか、ポンド円は151.06円、豪ドル円は92.04円、NZドル円は78.44円まで上昇。加ドル円は本日高値となる96.00円の更新には至らなかったものの他のクロス円と同様に戻りを試すなど、売り一巡後は全般的に円売り主導のなかで堅調に推移した。ドル円についても序盤は売りが強まったものの、その後はクロス円の上昇が支えとなり、100.94円まで売られ101円の大台割れを示現後は101円半ば程度まで水準を戻す場面も見られた。
 ドルストレートは、レンジは狭いながらもドル売り・他通貨買いが優勢に。先週末の米6月雇用統計後から急激に進んだドル高の巻き戻し的な動きも入ったもようで、ユーロドルは1.2851ドル、ポンドドルは1.4910ドルまで上昇。資源国通貨では、豪ドル/ドルは0.9089ドル、NZドル/ドルは0.7748ドルまで買われるなど、比較的しっかりとした推移となった