ロンドン市場 力強い米経済を背景のドル買い継続、株安で円高も

2014年07月31日 20:10

ロンドンタイム午前の為替相場では昨日の強い米GDPを背景としたドルの堅調地合いが継続。4-6月期GDPが想定以上に上振れし、米経済の力強さが確認された格好となった。ポンドドルは1.6870ドルまで下押し、6月12日以来の安値をつけた。豪ドル/ドルは0.9288ドル、ドル/加ドルは1.0919加ドルまでドル高が進み、NZドル/ドルは豪ドル/NZドルでのNZドル買いに支えられて一時0.8519ドルまで上値を伸ばしたが、ドル高の流れを受けて0.8480ドルまで弱含んだ。
 
ドル円・クロス円は重い動き。独DAXが1%超続落となるなど、欧州主要株価が軟調な動きとなり、大阪225先物が日中終値比で100円安水準まで下落したのが重しとなった。ドル円は102.92円まで買いが先行したが、株安が嫌気されて安値の102.72円付近に押し戻されるなど伸び悩んだ。また、クロス円も軒並み安値更新の動きで、ポンド円は173.41円、豪ドル円は95.49円、NZドル円は87.23円、加ドル円は94.14円まで弱含んだ。
 
ユーロは対ドル・対円で小動き。ドル高・円高の流れを受けて軟調な動きとなったものの、ユーロポンドでのユーロ買い・ポンド売りに支えられて値幅は限られた。ユーロドルは1.3382ドル、ユーロ円は137.60円を安値に下げ渋った。ユーロ圏7月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比で+0.4%となり、市場予想の+0.5%を下回った。ユーロ圏のディスインフレ傾向の継続が示されたかっこうとなったが、金融政策に対する思惑を動かす材料にはなりにくいこともあり、ユーロの反応は限定的。また、 独7月失業率は市場予想と変わらずの6.7%となったが、同失業者数は予想以上の改善で1万2000人減となり、3カ月ぶりの減少となった。
 
 
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