ロンドン市場 ユーロドルは3年ぶりの反落 年率12%安

2014年12月31日 17:54

ユーロドルはこのまま推移すれば年足で3年ぶりの反落で1年を終えることとなる。この時間の1.2156を基準にすると昨年末の1.3743から1500ポイント超の下落、率にして約12%安となる。
年初はロシアによるクリミア併合を受けて逃避的にユーロ買いが入り、5月8日には1.3995と2011年10月以来の高値を付けた。ただしロシアと欧州の緊張を背景にドイツ経済への影響が懸念される中、ECBの緩和策などもありユーロはじりじり値を落とし、米国の金融引き締め方向を受けて右肩下がりで下落、今月に入ってギリシャ財政への懸念も加わり、昨日は1.2123と2012年7月以来の安値を付けている。
 
ECBは6月5日の理事会でマイナス金利を導入、その後は資産担保証券の購入や条件付き長期資金供給オペに踏み切った。ECBは物価の安定を目指しているがインフレ率は依然として低迷、市場では資産購入の拡大に踏み切るしかないと見ており、来月の理事会では国債購入が協議される見通し。ユーロの重い展開は年明けも続きそうだ。
 
 
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