スコットランド独立に現実味増す 賛成派が初めてリード 

2014年09月07日 21:01

英紙サンデー・タイムズは7日、スコットランド独立の是非を問う18日の住民投票を前に最新の世論調査結果を掲載し、独立「賛成」は51%、「反対」は49%だった。態度未定は除かれた数字で、2ポイント差は誤差の範囲内だが、同種の調査で賛成が反対を上回ったのは初めて。「独立スコットランド」誕生への現実味が一層増した形で、反対派は危機感を募らせている。
 
調査は世論調査会社YOUGOVが2~5日に実施した。1カ月前の調査では、反対が22ポイント上回っていた。しかし、投票日が近づくにつれ賛成は急速に勢いを増しており、2日付の英紙タイムズに掲載された調査結果では6ポイント差まで縮まっていた。
 
反対運動を率いるダーリング前財務相は調査結果を受け、自派の勝利を信じるとしながらも、「(結果は)われわれに対する警告だ」と衝撃を隠せない様子。オズボーン財務相は7日、BBCテレビに対し、住民投票で独立反対が上回れば、政府はスコットランドに税制や福祉面でより広範な自治権を与えると述べ、賛成派をけん制した。
 
一方、賛成派のスコットランド自治政府のスタージョン副首相は「イエスへの一票が、スコットランドの莫大(ばくだい)な富を住民のためにより良く利用する唯一の機会だということに、多くの人が気付き始めた」と述べた。
 
 
XEMarkets 口座開設