アジア為替概況 米賃金低下を嫌気した流れ継続

2015年01月12日 15:26

アジアタイムは、先週末の米平均時給の低下を嫌気したドル安・円高基調が続いた。ドル売り・円買いが緩む場面もあったが、巻き戻しの勢いは限られた。ドル円は118円前半まで下落が先行後、一時118円半ばへ反発。しかし戻りは鈍く、118.10円まで水準を下げている。ユーロ円も140.03円、ポンド円は179.08円、スイスフラン(CHF)円は116.59円まで下落した。
 
ドルが重い動きとなったことで、対ドルで欧州通貨は水準を上げた。ユーロドルは1.1871ドル、ポンドドルは1.5194ドルまで小幅高。ドルCHFは1.0118CHFまでCHF高推移となった。しかし終盤はクロス円の下落が重しとなりやや伸び悩み気味だった。
 
豪ドルは、対ドルや対欧州通貨での買いを手掛かりに底堅かった。豪ドル/ドルは0.8252ドル、豪ドル円も円買いが強まるなかでも一時97.61円まで上昇。弱い豪11月住宅ローン貸出(結果 前月比-0.7%、予想 +1.7%、前月分は+0.3%から+0.2%に下方修正)は特に材料にならなかった。NZドル/ドルも0.7865ドルまで上昇、NZドル円も92.62円を安値に93円付近へ戻したが、底堅い豪ドルに対するNZドル売りが重しとなったようで伸び悩んだ。加ドルは対ドルで1.1839加ドルまでじり高。加ドル円は99円後半レンジでもみ合った。