アジア為替概況 取引薄いなか豪ドル売り優勢

2014年05月05日 15:09

アジアタイムは、日本がゴールデンウィークの連休で本邦勢不在のなか、弱い豪・中国指標を受けて豪ドルが下落した。豪ドル円下落の影響で、他通貨にも円買いが広がった。豪3月住宅建設許可は前月比-3.5%となり、市場予想の+1.5%を大きく下回った。前月の-5.4%(-5.0%から修正)に対するリバウンドは見られなかった。中国4月HSBC製造業PMI・改定値48.1と強弱の分かれ目となる50を下回り、速報値の48.3から48.4への改善を期待していた市場の予想よりも弱かった。
 豪ドルは弱い豪・中国指標を受けて下落し、豪ドル/ドルは0.9253ドル、豪ドル円は3月27日以来の水準94.27円まで売られた。豪ドル円での円買いに影響され、ドル円も4月17日以来の安値101.86円をつけた。ユーロ円は141.29円、ポンド円は171.87円、スイスフラン(CHF)円は116.07円まで下落。豪ドル以外の資源国通貨も、NZドル円が88.17円、加ドル円が92.81円まで水準を下げるなど、幅広く円買いが進んだ。
 ユーロドルは、対豪ドルでのユーロ買いを支えに下げ渋った。ユーロ円の下落に引っ張られて当初は1.3865ドルまで下押したが、その後は1.3870ドル台へ小幅に反発した。ポンドドルは1.68ドル後半、ドルCHFは0.87CHFで小動きだった。
 NZドルは、弱い指標を受けた対ドルでの動意が豪ドル中心だったことから、対豪ドルでのNZドル買いが支えとなって、0.86ドル半ばから後半で推移した。ドル/加ドルは1.09加ドル後半の限られたレンジでの動きだった。