アジア為替概況 円買い・ドル売り散見も動意は限定的

2014年07月21日 15:02

アジアタイムは、日本が海の日の祝日で本邦勢不在のなか、為替は限られたレンジで推移した。ドル円は101.20円までじり安。東京休場で米10年債の時間外取引も動意がなく、特段の手掛かりはなかったがやや円高。しかし値幅は20銭以下と限られた。韓国中央銀行総裁の景況への懸念の声が報道され、近隣国窮乏につながる為替の円安推移への圧力となった可能性もある。だが、本日の小幅な円高調整との関連は明確ではない。いずれにしろ、市場参加者が少ない中で大きな動きにつながるような材料とはいえなかった。
 
クロス円も、ユーロ円が137.04円までじり安とドル円と同様の推移。ポンド円が173.02円、スイスフラン(CHF)円が112.74円まで水準を下げた。資源国通貨も、豪ドル円が95.03円、加ドル円が94.30円まで小幅に下落した。
 
ユーロドルは、1.3540ドルに観測された厚めの売りをこなし、同水準越えのストップロスの買いをつけて一時1.3550ドルまで小幅に上昇。しかし1.3550ドルにも厚めの売りオーダーが控えており伸び悩んだ。対ユーロでのドル弱含みが、ドル円の上値を重くした局面もあった。ユーロ円も瞬間的に上振れたが反落。ポンドドルドルは1.70ドル後半、豪ドル/ドルは0.93ドル後半で推移した。
 
NZドル/ドルは0.87ドル前後、NZドルは88.10円台を中心に推移。24日のオセアニアタイムにNZ準備銀行(RBNZ)の政策金利発表を控えており、本日のように市場参加者が限られるなかでは、思惑による売買より様子見ムードが強まりやすかったようだ。
 
アジアタイムは東京休場で動意は限られた。アジアタイムに小幅に進んだ円買い方向への調整が、欧州勢の参入でさらに進展するか注視したい。