アジアタイム為替概況 ドル円小動き、材料難で様子見ムード続く
2014年04月29日 15:20
アジアタイムの為替市場は落ち着いた展開。本邦勢が休暇中とあって市場参加者が少ないなか、オセアニア通貨の動意が幾分目立った以外は、各通貨とも昨日のNYタイム終値付近での推移が続いた。この日発表された経済指標では、NZ3月貿易収支が9.20億NZドルの黒字と、市場予想9.00億NZドルより黒字幅が拡大した。
オセアニア通貨は売りが先行。豪ドル/ドルは、0.9240ドル割れのストップをつけて0.9228ドルまで下落。NZドル/ドルも連れて0.8520ドルまで下げ幅を広げた。ただ、目立った材料があったわけではなかったため、売り一巡後は豪ドル/ドルが0.9240ドル付近、NZドル/ドルが0.8530ドル付近へ戻してもみ合った。NZドルは、好調な貿易収支が下値を支えた。豪ドル円は94.59円、NZドル円は87.33円まで下押しする場面があった。
そのほかでは、ユーロドルが底堅い動きに。対ポンドや対オセアニア通貨でユーロ買い戻しが進んだほか、昨日のドラギECB総裁の「デフレのシナリオは想定していない」、「QEは政策のひとつだが実施は先」との発言が引き続き意識された。ユーロドルは1.3868ドルまでレンジ上限を広げた。ただ、本日のこれまでの値幅は20p程度と狭かった。
ドル円・クロス円は小動き。ドル円は102円半ば、ユーロ円は142円前半、ポンド円は172円前半と、NYタイム終値付近での推移が続いた。ドル円に関しては、102.50円から102.80円にかけて、約10銭ごとに本日NYカットのオプションが並んでいることも、値動きを鈍くさせた可能性はある。