【視点】 米GDPポジティブサプライズの可能性大きい

2014年04月28日 18:33

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 研究員・高山武士氏
 
堅調な米雇用統計は織り込み済み、米GDPポジティブサプライズの可能性大きい
 
 週末の米雇用統計は、数値自体についてはコンセンサスで非農業部門雇用者数の増加数が20万人を超えている。私個人もこのぐらいの結果は達成できると予想している。前回が19万人台でほぼ20万人程度の数字となっていたため、前月差で23万人や24万人の増加を望むのは難しいかもしれない。だが、20-21万人程度の数字は狙えるとみている。市場コンセンサスと変わらない水準が想定されるため、金融市場に与える影響はそれほど大きくないだろう。
 むしろその前に発表される米GDPの影響が大きいと思う。今週発表の1-3月期のGDPは寒波の影響で経済成長が落ち込んでいることを織り込んでいる。悪い数値が出ても市場は落胆しない。逆にポジティブ側のサプライズになる可能性が大きいとみている。米経済が寒波を乗り越えて意外と堅調だとして、株価が上昇し、通貨がドル高になってもおかしくない。