【視点】 景気持ち直しに対する期待は崩れず

2014年04月08日 00:25

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト 嶌峰 義清氏
 
景気持ち直しに対する期待は崩れず
 
 今週は、日本では金融政策決定会合が注目される。もっとも、今回の会合で追加緩和が実施されるとみる向きはほとんどいない。会合後の総裁記者会見で、物価見通しや増税後の景気に対する見方などから、追加 緩和のタイミングを探る格好。先週末発表された米雇用統計に対する市場の反応は複雑だったが、内容的には問題なく、今週も引きずることは考えにくい。為替市場では高金利通貨が買われやすい傾向となろう。1-3月期の企業業績については、米国の寒波など特殊要因もあり、総じて冴えない内容になる公算大。株式市場はやや神経質な展開か。