【視点】 ウクライナ選挙を前にリスク警戒継続か
2014年05月19日 17:28
第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト 嶌峰 義清氏
ウクライナ選挙を前にリスク警戒継続か
今週は、日本では週半ばに日銀の金融政策決定会合が行われるが、追加緩和などは見送られる見込み。もっとも、最近の円高気味の推移を含めた市場環境の低迷もあり、決定会合後の総裁記者会見ではトーンの変化に期待も高まろう。これに対し、引き続き「2%インフレに向けて順調」との従来の見解のみが繰り返されれば、日本株市場が相対的にパフォーマンスの悪い状態が続こう。なお、来週初日曜日にはウクライナ大統領選挙が実施される。これに向けて、同国を巡る緊張が市場の注目を集めると見られ、全般的にリスク回避的なマーケットが続く見込み。