【視点】 「Sell in May」の可能性 変化日に注意

2014年04月22日 16:05

インヴァスト証券 テクニカルアナリスト 山口哲也氏
 
ドル円、「Sell in May」の可能性 変化日に要注意
 
 今週は巡航速度こそ緩やかながら、円安基調が続くと予想している。明日からの米大統領訪日など政治的イベントも控えているほか、米国の経済指標もそれほど落ち込まないと思われることがドル円やクロス円の下値を支えるのではないか。
 ドル円はテクニカル的に、日足一目均衡表・雲の中間地点に位置する基準線付近への反発を果たして若干上値が重い印象。ただ、この水準を何度かトライして上抜けていく展開をイメージしている。しかし、「Sell in May」(5月に売り抜けろ)の相場格言通り、今年も昨年同様、5月に下げ基調に転じる可能性があるのではと思っている。そうした意味では今週は底堅い推移を続けるが、本邦の大型連休明けくらいからは警戒が必要になってきそうだ。日柄的にも直近高値104.13円をつけた4日から、重要な変化日にあたる26日後が5月8日に相当する。しかも、日足一目均衡表上で雲のねじれが生じる時期と重なっていることから、変化のタイミングとして注目するポイントとなるだろう。
 
ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)