【見通し】(NY市場) 波乱含みか 米11月小売売上高に注目

2014年12月11日 21:50

NY株式相場は引き続き波乱含みか。昨日は原油価格の大幅続落を受けてS&P500の全10業種が前営業日比でマイナスとなるなど幅広い銘柄が利益確定売り押されたが、本日は押し目買いが入るかどうか注目される。取引時間前に発表される米11月小売売上高速報が反発のきっかけになることを期待したい。原油価格の動向には引き続き注目。
 
本日は、米11月小売売上高速報、米新規失業保険申請件数などが発表される。企業決算は、アドビ・システムズが第4四半期決算を発表予定。   
 
 
10日のNY株式相場は大幅下落。ここ2カ月での最大の下落幅となった。原油価格の大幅続落を受けてリスクオフのムードが株式市場全体に広がった。ダウ平均は前営業日比268.05ドル安の17533.15ドルで終了した。NASDAQは前営業日比82.44ポイント安の4684.03ポイント、S&P500は前営業日比33.68ポイント安の2026.14ポイントで終了した。
 
原油は、石油輸出国機構(OPEC)が加盟国産原油の需要見通しを12年ぶりの水準に引き下げたことや、米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が予想外に増加したことを嫌気した。NY原油は2009年7月以来、約5年5カ月ぶりの安値を塗り替えた。株式市場は、エネルギー株の下落を主導に幅広く下落。S&P500業種指数は全10業種が前営業日比でマイナスとなった。
 
セクター別の騰落率の上位3セクターは生活必需品(-0.99%)、公益(-1.21%)、金融(-1.35%)となった。一方、下位3セクターはエネルギー(-3.08%)、素材(-2.13%)、資本財(-1.89%)となった。
 
 
 
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