【見通し】(NY市場) 先週の大幅下落からの反発を期待

2014年12月15日 21:59

NY株式相場は反発が期待できるか。17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え様子見気分が強まろうが、キャピタルゲイン圧縮のための損出しによる売りも峠を超え、先週の大幅下落からの反発が期待される。ただ、原油価格の動向には引き続き注意が必要か。
 
本日は取引時間前にニューヨーク連銀製造業景気指数、鉱工業生産、設備稼働率、製造業(SIC)生産、取引時間中にNAHB住宅市場指数が発表される。
 
12日のNY株式相場は大幅に反落。ここ2カ月で最大の下落となった。NY原油が続落し、終値で58ドルを割り込んで取引を終えた。NY市場はエネルギーセクターをはじめ幅広い銘柄が利益確定売りに押された。S&P500業種指数は全10業種が下落した。ダウ平均は前営業日比315.51ドル安の17280.837ドルで終了した。NASDAQは前営業日比54.57ポイント安の4653.60ポイント、S&P500は前営業日比33.00ポイント安の2002.33ポイントで終了した。
 
取引時間前に発表された米11月生産者物価指数は-0.2%(市場予想:-0.1%)、同コア指数は±0.0%(市場予想 +0.1%)となり、おおむね想定内の結果だった。取引時間中に発表された12月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は93.8となり、市場予想の89.5を上回った。11月最終値の88.8からの上昇で金融危機以降の最高を再び更新した。
 
セクター別では全10セクターが下落した。騰落率の下位は、素材(-2.92%)、エネルギー(-2.15%)、金融(-2.05%)となった。