【見通し】(東京市場 為替) RBA、追加利下げか据え置きか

2015年03月03日 08:02

NYタイムでドル円は先月12日以来の120円台を回復。120.19円まで上値を伸ばした。さえない米経済指標に対するネガティブな反応は極めて限定的。株式市場ではダウ平均が史上最高値を再び更新し、ナスダックは2000年以来の5000p乗せを果たすなど堅調。米長期金利は2.1%近辺まで上昇した。欧州タイムにユーロ圏のインフレ底入れの兆しや独PMIの改善を受けて買われていたユーロドルは、1.1241ドルを高値に1.11ドル後半へ失速。NZドル/ドルは0.7504ドル、ドル/加ドルは1.2566加ドルまでドル高が進んだ。
 
今日の東京タイムで値動きを主導しそうなのは豪ドルか。午後になって豪準備銀行(RBA)は金融政策を発表する。市場の予想は25bpの追加利下げ実施に傾きつつあるが、据え置きを見込む向きもそれなりに存在する。当然、豪ドルの初期反応は利下げなら売り、据え置きなら買いとなるだろう。主要国の需要鈍化やトレンドを下回る推移を続ける豪成長率、資源価格の下落を背景に利下げを断行するか、先月の利下げの効果を見極める局面か判断は難しい。
 
ドル円は120円台の維持が焦点となりそうだ。週末に米2月雇用統計を控えて値動きは限定されそうだが、引き続き相対的なドル先高感は下値を限定的にするだろう。循環的なグローバル株式市場の堅調さもサポート要因。イベントまでに発射台を高水準で維持できれば、昨年末につけた121円後半の上抜けも視野に入りそうだ。