【見通し】(東京市場 為替) 米雇用統計を控え様子見ムードが支配的か

2015年01月09日 08:00

NYタイムは、週末の米雇用統計発表を控えた持ち高調整のドル売りが入り、ドル円は119円後半から一時119円半ばへ水準を下げた。しかし終盤にかけ119円後半へ戻す底堅さを見せている。ユーロドルは、2005年以来の安値を1.1754ドルまで更新後に1.18ドル前半へ戻したが伸び悩み、1.18ドル割れへ押し戻された。ユーロ円は141円を挟んで上下し、140.72円まで弱含んだものの141円前半へ切り返している。大幅続伸した米株式市場はクロス円のサポートとなったが、リスク選好の円売りの勢いは限られた。
 
東京タイム、ドル円は米株の基調を引き継いだ日経平均株価の底堅さに支えられつつも、今夜に米雇用統計発表を控えて様子見ムードが支配的となるか。昨日のドル円高値は119.97円。米雇用統計で良好な結果を確認できれば、週初来の120円乗せとなり大台へしっかり定着してくるかもしれないが、それまでは指標待ちの様相を強めそうだ。豪小売売上や中国物価指標の結果を受けたオセアニア通貨の動向や市場のリスク選好地合いの変化に多少影響を受けながらも、レンジ内の上下にとどまるだろう。本日のSQ算出の影響で本邦株価が頭打ち気味となると、ドル円やクロス円の上値が重くなる可能性はある。