【見通し】(東京市場 為替) 手がかりは中国経済指標だが

2015年01月20日 08:00

昨日の海外市場でドル円はしっかり。117.79円まで水準を切り上げた。NY市場がキング牧師生誕記念日で休場だったため、値動きは乏しかったが、短期筋の調整から下値が支えられた。やや伸び悩んだものの、ユーロドルは1.1639ドルまで戻りを試した。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会で国債購入の実施が決まると予想されているが、購入規模がそれほど膨らまないとの見方から、ユーロは買い戻しが優勢だった。スイスフランは大幅安。先週急伸した反動からスイスフラン売りが続いている。
 
本日の東京市場では神経質な展開が続きそうだ。原油安の一方通行やスイスフラン・ショックなどで値幅を伴った相場展開が続いているため、過剰な値動き自体を嫌気する流れが止まっていない。値動きに疲れて怯える投資家にとって本日発表される一連の中国経済指標が金融市場の値幅を増幅させるならリスクイベントとなりそうだ。ただ、突拍子もない結果が出てこないのが中国経済指標である。弱い内容なら世界経済の先行き不透明感などぼんやりとしたテーマが浮上する可能性はあるが、真に受けるのは賢明ではない。