【見通し】(東京市場 為替) 中国製造業PMIが手がかりとなるか

2014年12月16日 08:00

昨日の海外市場では円買いが優勢だった。原油価格がさらに下落したことで、関連銘柄に売りが入り株式市場が軟調に推移し、リスク回避パターンの円買いにつながっている。ドル円は117円半ばまで下落。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米長期債利回りが上昇したことでドル円の下値は広がらず。ユーロ円は146円前半、ポンド円は183円後半、豪ドル円は96円半ば、NZドル円は90円後半まで下げた。ユーロドルは1.24ドル台で上下したものの、方向感はつかず。
 
東京タイムは円買いが優勢か。原油安・株安・円高の構図が継続している。日経平均株価は大幅続落して始まりそうだ。このところのドル円の安値は117円半ばから後半に並んでおり、このサポート水準を下回ってくると円高・株安が加速する可能性がある一方で、再び底堅さが確認されるパターンも十分に想定できる。
 
本日は豪準備銀行(RBA)理事会議事録(12月2日開催分)や中国12月HSBC製造業PMI・速報値が発表される。RBA議事録がぼんやりとした豪利下げ観測を強化するとは考えにくく、豪ドル相場の反応は限定的だろう。中国製造業PMIの市場予想は50割れとなっており、見通しは弱い。場合によっては豪ドル安トレンドを加速させる。原油価格や株式市場が反応する可能性もある。