【見通し】(東京市場 為替) 中国指標の余波を見極め

2015年02月02日 08:00

先週末の米市場は円買いが優勢。ギリシャと支援側との交渉に対する警戒感や、ロシア中銀による利下げ、米株安・債券高などを受けてドル円は117.30円まで売られた。ユーロ円は132.36円、ポンド円は176.14円まで下落。米10-12月期国内総生産(GDP)・速報値は市場の想定以上に鈍い伸びだったが、同個人消費が2006年1-3月期以来の高水準を示現したためドル売りの反応はわずかだった。ユーロドルは1.1278ドル、ポンドドルは1.4989ドルまで安値を更新している。
 
 1日に発表された中国1月の製造業・非製造業PMIがともに弱い内容だったことから、週明け早朝にドル円は116円半ばまで下押しを先行させた。豪ドル円は昨年3月以来の安値を塗り替えるなど、週を挟んで円高地合いが引き継がれる格好となっている。中国の景気下押しリスクが警戒されるなか、本邦株安が想定されることも重なって、ドル円やクロス円は上値の重さを印象づける幕開けとなった。東京市場では中国1月HSBC製造業PMI・改定値以外にイベントに乏しい。ドル円やクロス円は中国指標の余波を受けながら、関連市場の値動きに連動することになるか。