【見通し】(東京市場 為替) ドル円には底堅さが先行か

2014年12月22日 08:00

先週末のNYタイムはドル高・ユーロ安。日本・欧州・スイスと米国の金融政策をめぐる方向性の違いが意識されるなか、ドル円は119.64円と10日以来の高値まで底堅く推移。ユーロドルは年初来安値を更新し、2012年8月以来の低水準となる1.2221ドルまで下げ幅を拡大した。ドル/スイスフラン(CHF)もマイナス金利導入が引き続き影響し、0.9846CHFまでCHF安・ドル高。クロス円はドル円と他通貨の動向に挟まれて方向性が定まりづらく、ユーロ円は146円前半、CHF円は121円前半で上値が重くなった一方で、ポンド円は186円後半で底堅かった。
 
週明けの東京タイムでは特段のイベントは予定されていない。海外勢の多くがクリスマス休暇入りしていることもあり、取引は盛り上がりを欠きそうだ。ただ、ドル円は週末の米株式やCME225先物の底堅さや、日米の金利差拡大などを意識し、まずは下値の堅い動きが先行しそう。原油やロシアルーブルをメインにした新興国通貨の下げが一服したことも、円売りムードの巻き戻しを限定的にさせるか。その後は25日のゴトー日(5・10日)のスポット応当日となる仲値に向けた資金需給や、翌日の本邦祝日を前にしたフローの方向性を確認しながらの展開となるだろう。