【見通し】(東京市場 為替) ドル円、動きあるなら上か

2014年12月24日 08:00

NYタイムはドル高。米7-9月期 GDP・確報値の、約11年ぶりの高い伸びが好感された。同個人消費の上方修正や、12月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が約8年ぶりの高い水準を示現したことも後押し。ダウ平均が史上初めて18000ドル台に到達し、米10年債利回りが2.27%付近まで上昇するなか、ドル円は120.81円まで上値を拡大。ユーロドルは1.2165ドル、ポンドドルは1.5486ドルまで売られ、ともに年初来安値を塗り替えた。
 
祝日明けの東京タイムでは、2日分の欧米の株価の上昇にも追随する格好で本邦株式の堅調な滑り出しが予想され、ドル円・クロス円にとっては下値の支援材料。米GDPの伸びはできすぎの感もあるが、米経済の力強い足取りが確認されたことや米長期金利の上昇なども背景に、市場はドル高見通しに対してさらに確信を深めたといえよう。本日の海外市場では独が祝日となるほか、英米市場は短縮取引でこれまで以上に流動性が低下する。本邦勢も基本的には売買に慎重な姿勢を貫きそうだが、動きがあるとすればドル円は上方向が濃厚だろう。