【見通し】(東京市場 為替) ギリシャ救済は物別れ、リスクオフの警戒感残る

2015年02月17日 08:03

NYタイムはユーロ安。米国がプレジデンツデーの祝日で休場となるなか、ギリシャの債務をめぐるユーロ圏財務相会合が物別れに終わったことが嫌気された。現行の支援プログラムを6カ月延長するとしたユーログループの声明草案を、ギリシャ側が不当として拒否。協議は一時中断されると、そのまま打ち切りとなった。ユーロドルは1.1320ドル、ユーロ円は134.00円まで下落し、ポンドドルは1.5340ドル、ポンド円は181.54円までユーロに連れ安。ドル円はユーロ円の下落と、ギリシャ協議の決裂にともなうリスク回避ムードのなかで118.30円前後まで失速した。
 
ギリシャ救済協議が物別れに終わり、リスクオフへの警戒感から東京タイムでのドル円・クロス円は上値の重い動きとなりそうだ。ただ、バルファキス・ギリシャ財務相はユーロ圏側と48時間以内で合意が得られることに期待を寄せるなど、交渉の継続に前向きな姿勢を示しており、引き続き今後の展開に注目。ウクライナでは、政府軍に15日の停戦発効後で初の死者が出るなど戦闘が続いていることも、地政学リスクへの懸念を強める可能性はある。東京タイムでは、豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会の議事録公表以外には注目の材料はなく、日経平均の動向を眺めながらの展開が見込まれるが、明日に日銀金融政策決定会合の結果、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控え、値動きは限られるだろう。