【見通し】(東京市場 為替) イベント乏しい、月末フローながめつつ小動き

2015年02月26日 08:09

NYタイムのドル円は、118円後半を中心としたレンジで推移した。ギリシャ支援交渉が山場を越えたほか、イエレン米FRB議長の議会証言も波乱なく通過し、市場の関心が来週の米雇用統計へ向かい始めるなどイベントのはざ間にあり、積極的な取引は控えられた。資源国通貨は、中国景況感の改善、米FRBの利上げを急がない姿勢、3月以降のユーロ圏の緩和マネーへの期待などを支えに底堅かった。豪ドル円は1月28日以来の高値93.97円まで、NZドル円は89.88円、加ドル円は95.88円まで上昇。豪ドル/ドルは0.78ドル後半、NZドル/ドルは0.75ドル半ば、ドル/加ドルは1.24加ドル前半と対ドル高値圏で推移した。ユーロドルは1.13ドル半ば、ユーロ円は135円付近で小動き。ポンド円は、対ユーロでのポンド買いを支えに184.68円までレンジ上限を広げる場面はあったが、値幅は限られた。
 
東京タイムはイベントにとぼしく、為替は海外市場の流れを引き継ぎ、他市場の動向を眺めつつ落ち着いた動きを続けそうだ。昨日に月末のスポット応答日、ゴトー日(5・10日)をやり過ごしたなか、駆け込みのフローがどれぐらい動意を誘うか見定める程度にとどまるだろう。2年国債入札が予定されているが、このところ入札が波乱になる展開は回避されている。マイナス金利解消で国内投資家が応札しやすくなっているため、本日も入札は順調で、市場に大きな影響を与えることはないだろう。