【見通し】(東京市場 為替) イエレンFRB議長の証言を控えて模様眺めか

2015年02月24日 08:07

昨日の海外市場でユーロドルは上値が重かった。ギリシャが支援の一時的な延長を受けるための緊縮措置リストを23日中に提出する予定となっていたが、現時間の24日朝に先送りにされた。ただ、米中古住宅販売件数が弱く、ユーロドルをサポート。ポンドドルは1.54ドル後半、ドル円は118.75円までドル安推移した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の証言を控えたポジション調整もドルを圧迫。原油安を背景に資源国通貨は売り優勢だった。
 
本日の東京タイムは模様眺めか。本日、明日とイエレンFRB議長は半期に一度の議会証言を行う。米利上げ開始が6月なのか、9月なのか、あるいは年末・来年なのか市場参加者の見方は分散しており、イエレンFRB議長の証言内容から模索を続けることになる。もちろん米経済指標次第と繰り返されていることから、イエレンFRB議長の方針がすでに定まっているとはいえないが、リーマン・ショック後の米利上げ開始はかなり象徴的な意味を持っており、証言内容に対して多感にならざるを得ない。利上げに向けて対話を前進させるのか、直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録のようにハト派寄りの認識を示すのか注目したい。