【見通し】(東京市場 為替) さらなるこう着状態へ

2014年12月25日 08:00

昨日の海外市場では、わずかにドルが売られた。ドル円は120円前半、ユーロドルは1.22ドル前半までドル安推移。ドル高にやや調整が入った格好だが、クリスマス・イブで市場参加者は乏しく、値動きはわずかだった。米新規失業保険申請件数は強かったものの、関心は向いていない。
 
本日はクリスマスで主要な海外市場は休場である。流動性は一年のなかで最も限定的だ。日経平均など関連市場の値動きがどうであれ、円相場など為替市場の動向を追う一日ではない。気になるなら流動性低下による突発的な展開をケアするのもいいが、ろくなプライスがないため短期筋が仕掛けても巻き戻せず、困難な状況に陥るだけである。オーダーを持ち込むのは物好きだけか。日銀・金融政策決定会合議事要旨(11月18-19日開催分)や黒田日銀総裁の講演には念のため目を向けておきたい。
 
本日25日はゴトー日(5・10日)である。四半期末・年末でもあり、手当されなければならない資金は相応にあるものの、流動性が極端に低下するクリスマスに突入してから慌てて準備されるとは考えにくい。仲値公示にかけて多少動意づいても一時的だといえる。