【見通し】 ドル円 基本は上向き想定も欧米休暇前で鈍いか

2014年04月17日 16:59

みずほ証券・投資情報部 チーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏
 
ドル円 基本は上向き想定も欧米休暇前で動意鈍いか
 
 先日の中国1-3月期GDPや米国の経済指標は、総じて景気に対する過度の悲観論を後退させる内容だった。市場のムードはいく分楽観的に傾きつつある。ただ、ウクライナの東南部州における、ウクライナ政府と親露派との衝突が激しさを増しており、地政学リスクへの懸念はくすぶり続ける。欧米市場がイースター休暇を控えるなか、今日は基本的に動意に乏しい展開が見込まれよう。
 ドル円はテクニカル的に、先週の高値水準102.20円を上回ったことで、4月初旬からの短期下落トレンドが転換する可能性が高まった。4営業日連続の陽線で小幅な調整となることは考えられるが、基本的には102円前後を中心に引き続き上値トライの展開を想定する。