【ニュース】 国境のロシア軍「一部撤退」=対米協議と関連も-ウクライナ高官

2014年03月31日 21:43

ウクライナ国防省高官は31日、AFP通信に対し、ロシアが対ウクライナ国境に集結させていた軍部隊が過去数日間、徐々に撤退していると語った。国境付近のロシア軍は数万人とされ、ウクライナ東部のロシア系住民保護名目で、クリミア半島に続いて介入するのではないかとの懸念が高まっていた。
 ロシア軍部隊を最大10万人と見積もっていたウクライナ側が、一部撤退の情報を確認したのは初めて。ただ、国防省高官は具体的な数字は明らかにしなかった。
 オバマ米大統領とロシアのプーチン大統領の28日の電話会談を受け、ケリー国務長官とラブロフ外相がウクライナの緊張緩和に向けて30日にパリで緊急会談し、協議の継続で一致した。ケリー長官はラブロフ外相に対し、ロシア軍集結に「強い懸念」を示し、撤収を求めていた。【モスクワ時事】