【トレードイメージ】ユーロ/ドル・ユーロ/円 ユーロ圏周縁国国債の人気もユーロ高を支援

2014年04月14日 15:42

先週のユーロは米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を受けて、全体的にドル売りが強まったこともあり、ユーロドルは1.39ドル台に上昇し、3月19日以来の高値を付けた。3日の欧州中央銀行(ECB)理事会後のドラギECB総裁の記者会見を受けて下落したユーロの下げ分を取り戻した。ユーロ圏の追加緩和への思惑は根強く、欧州金融当局者によるユーロ高けん制が続いているため、上値警戒感はあるものの、ユーロの下げ局面では幾度となく底固さを示しており、1.40ドル台まで上昇するのもそんなに遠くないかもしれない。先週、ギリシャが4年ぶりに発行した国債に投資家が飛びづくなど、ユーロ圏周縁国国債の人気ぶりも、ユーロ高を後押している。本日はユーロ圏2月鉱工業生産以外に注目のユーロ圏経済イベントの発表予定もなく、動意は限られそうだ。
 
・想定レンジ上限
 ユーロドルは先週末11日の高値1.3906ドルが上値めど。その次が3月高値の1.3967ドル。ユーロ円は11日の高値141.57円が上値めど。その次は日足一目均衡表・基準線や転換線が位置する141.80円付近を攻略できるかがポイントになりそうだ。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドルは日足一目均衡表・基準線1.3820ドル付近や21日移動平均線の1.3808ドル付近が下値めど。ユーロ円は8日につけた先週の140.08円が下値めど。