【トレードイメージ】ドル/円 円高リスクは限定、反発狙い

2014年04月14日 19:41

ドル円は2月以降の上昇トレンドラインをまたぎつつも下げ渋っている。本日このラインは101.55円で推移しているが、先週木曜以降から一時的にブレイクしては押し上げられるパターンが続いている。
 親ロシア派に警察署など複数の建物が占拠されたウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクで、ウクライナ政府が設定した明け渡し期限が過ぎ、新たな衝突発生が懸念されてはいるが、欧州株価指数やユーロは下げているものの、金融市場全体のリスク回避ムードは限定的。大規模な武力衝突が生じる場合に利益を得る国が見えず、あくまで統制範囲内の危機として捉える向きが多いようだ。
 本日は米小売売上高と米企業在庫が発表される予定。米小売売上高・総合は昨年11月の4301億ドルを直近の高水準として伸び悩んではいるが、冬場の落ち込みから回復へ向かうと見られている。参考指標である米自動車販売は、昨年12月から今年2月にかけ年率換算で約1530万台へと失速したが、3月には1630万台程度まで持ち直した。強い結果が得られなくとも、市場予想並ならば米景気の先行きが安堵されるのではないか。
 
・想定レンジ上限
 ドル円の上値のめどは21日移動平均線が推移する102.44円。
 
・想定レンジ下限
 ドル円の下値のめどは101円前半。先週末安値の101.32円や3月14日安値の101.21円が参照されそうだ。