【トレード イメージ】 ドル/円 ドル独歩高はしばらく続く

2015年01月23日 19:50

ドル円は118円半ばで推移している。欧州中央銀行(ECB)が、日銀を凌駕する規模の資産買い入れ策を発表。その他にも今週は市場が想定する英国の利上げ開始時期が後ずれしたほか、トルコ、カナダ、デンマークの中銀がそれぞれ金融緩和に踏み込むなど世界的に緩和姿勢が強まった。日銀による追加緩和期待はつなぎとめられ、豪州では利下げの可能性が織り込まれるなど、米国だけが別世界の展開。ドル全面高のなか、ユーロドルが2003年以来の安値を1.12ドル台まで拡大させていることでドルインデックスは94.921まで一段高となっている。しばらくは、ドル独歩高の状態が続くだろう。ドル円はクロス円のさえない動きから119円手前で上値が重いが、ドル高・ユーロ安・円安の流れが意識されるなかで、早晩、昨年末の高値をトライする可能性は高い。
 
・想定レンジ上限
 目先の上値めどは直近のレンジ上限となる119円手前のゾーン。超えれば8日高値119.97円や、心理的節目120円が意識されるか。
 
・想定レンジ下限
 下値のめどは21日安値117.18円や、昨年12月安値を起点としたサポートライン115.92円などが挙げられる。