NY市場 ドル高期待一服も、ユーロを買える状況にもない

2013年09月25日 01:28

ユーロドルは1.34台後半での推移となっている。NY時間に入って売りが優勢となり、一時1.3465付近まで下落する場面も見られた。
 
FOMCでQEを据え置いたことや、ダドリーNY連銀総裁も慎重姿勢を強めていることで、市場はドル売りの動きが優勢となっている。
 
ただ一方で、ユーロを積極的に買えるかといえばそうでもない。前日のドラギECB総裁の議会証言では、必要なら追加LTROの可能性も示唆しており、また、ユーロ圏経済は回復の兆候は見せているものの、OECDのチーフエコノミスト、ピエール・カルロ・パドアン氏は、ユーロ圏は依然として世界経済への大きなリスク源とし、銀行セクターの健全化に向けた取り組みを強化する必要があるとの見解を示している。ユーロ圏の経済成長が今年再び縮小するとの見通しを示していた。
 
ドル高期待は一服しているものの、ユーロを買える状況にもないようだ。