NY市場 クロス円はドル円の一段高に押し上げられるが、鵜呑みにはできず

2013年10月10日 03:22

 ユーロ円は131.25円の安値から131.70円付近まで、ポンド円は154.72円から155.50円付近まで切り返した。FOMC議事録のタカ派的な内容を受けてドル円が上値を伸ばし、クロス円を押し上げた。その他のクロス円も底堅くなっている。米株式市場でダウ平均が引き続き堅調に推移しているも円安要因。米国債市場で目立った反応は見られず。
 ただ、多くの参加者が財政政策のリスク上昇を認識しているとの文言もあり、財政協議が難航している今、政局リスクが具現化しているため、米金融当局者の緩和縮小主張も後退していると考えたほうが妥当だろう。今回の議事録では今後の米金融政策を連想しにくい。