東京為替概況 週末前にドル買戻し 中国GDPは豪ドル買い反応
2013年10月18日 14:57
18日の東京市場でドル円は堅調に推移した。特に材料のない中、週末を前にした買戻しが優勢となっている。
米財政に関しては今後も付きまとう問題で、米量的緩和策の縮小開始は来年に先延ばしとの見方が多くなっており、昨日はドル売りが入っていたが、本日の東京市場は全般的にドルが底堅く推移している。ポジション調整主体で値動きは緩慢だった。ドル円は10時前に98.16近辺まで上昇した。英FT紙の、FRBは12月にも債券買い入れの縮小に着手する可能性があると報じた記事が材料視されたとの指摘がある。午前後半からは様子見ムードが強まったことで98円を挟んで上下それぞれ5銭程度の値幅に留まり、週末午後ということもあり日経平均株価が80円安まで下落しても特に反応はなかった。ここまでのドル円の安値は早朝に付けた97.89近辺と1日の値幅は27銭程度に留まっている。
債券市場では米量的緩和策継続の思惑から国債が買われ利回りは低下した。先物12月物は中心限月で5月9日以来の144.77円まで上昇、10年債利回りは0615%まで低下した。
中国国家統計局は7-9月期のGDPを発表、成長率は前年比7.8%と3期ぶりに加速し、今年一番の伸び率だった。中国証券報ウェブサイトは統計局の発表直前に公表、豪ドル/ドルには買戻しが入ったが上値は限定的で、統計局発表の数字にもみ合い、その後は下値を伸ばす場面もあったが、再び値を戻しつつある。