東京市場 為替は方向感なくもみ合い、積極的な売買手控え
2013年08月30日 17:02
東京タイム午後の為替相場はもみ合い。シリア情勢に関しては、国連の査察団がシリアを出国するとされる31日までは新たな進展はなさそうで市場の緊迫したムードは緩んでおり、午後は特段目立った材料もなく週末相場の様相もあって動きは緩慢だった。また、シリア情勢がいったんは落ち着いたことで、市場の注目が再び米量的緩和(QE)の縮小に移っていることから、米国経済指標ならびに米連邦準備制度理事会(FRB)の要人発言への警戒から東京タイムで積極的にポジションを傾けにくい環境でもあった。そのほか、日経平均も午後に入ってからは方向感に欠ける展開で小幅なレンジでの推移にとどまるなど、金融市場は全般的に動意に乏しかった。
ドル円・クロス円は小動き。週末要因ならびに様子見ムードも重なり動意は鈍く、ドル円は98円前半で推移したほか、ユーロ円が130円ちょうど近辺、ポンド円は152円前半、豪ドル円は87円後半と、クロス円も全般的に小動きに徹した。
またドルストレートに関しても、ドル円・クロス円に動意がないなかでは方向感も出ず、ユーロドルは1.32ドル半ば、ポンドドルは1.55ドル前半で推移。資源国通貨も、豪ドル/ドルは0.89ドル前半から半ば、NZドル/ドルは0.77ドル後半での小動きを続けた