東京市場 午後 RBAの政策発表後に豪ドルは上昇、ドル円は伸び悩む

2013年09月03日 15:43

 東京タイム午後は、豪ドルが上昇。豪準備銀行(RBA)は理事会で、政策金利を市場の予想通り2.50%に据え置いた。声明では「金融政策は引き続き適切」、「豪ドルは高水準が継続、時間の経過とともに下落する可能性」、「インフレは中期的な目標と一致」と指摘。豪ドルは発表直後こそ反応が鈍かったが、中立的な政策スタンスを受けて徐々に買い戻しが優勢となった。豪ドル/ドルは0.9048ドルまで上値を伸ばし、豪ドル円は先月19日以来の90円台乗せを達成して90.05円まで上昇した。
 ドル円・クロス円は伸び悩み。後場も日経平均株価は堅調に推移し、14000円の大台に迫ったことで円安推移が継続したが、ドル円が高値警戒感から伸び悩んだことでクロス円の動きも限定的となり、おおむね午前中のレンジ内での上下にとどまった。ドル円は99.71円を高値に99円前半へ押し戻されたが、豪ドル円の上昇につられて99円半ばまで切り返した。また、ユーロ円は131円前半、ポンド円は154円後半、NZドル円は77円後半、加ドル円は94円前半での推移を続けた。
 ドルストレートは値幅こそ限られたが、欧州通貨を中心にドル買いがやや優勢となった。ユーロドルは先週末安値を下抜けて1.3169ドルまで下落し、7月25日以来の安値を示現した。また、スイス4-6月期国内総生産(GDP)が前期比・前年比ともに市場予想を大きく上回る伸びとなったものの、発表後のスイスフラン(CHF)の反応は鈍く、ドル買いの流れのなかでドル/CHFは0.9371CHFまでドル高・CHF安。一方、ポンドドルは1.55ドル半ば、NZドル/ドルは0.78ドル前半で狭いレンジ内の動きが続いた。