東京市場 午後 円安への期待あったイベント通過して円相場は膠着
2013年09月09日 15:15
午後の為替市場は各通貨が小動き。ドル円は99円半ばで徐々に膠着感を高めていったほか、ユーロ円は131円前半、ポンド円は155円後半、豪ドル円は91円半ばでもみ合う時間帯が長かった。後場の日経平均は14200円前後の高値を維持し、ドル円が週明けの窓を埋める格好で高値から下押す動きを後退させる一定の底堅さをもたらしたが、円売りを促す材料としては機能しなかった。ドル円は、週末に2020年の夏季五輪が東京で開催されると決定したことや、朝方に発表された4-6月期GDPの上方修正など、円安地合いの強まりが期待できるイベントを総じて通過したものの、目先の高値を超えられずに失速したことが買いを手控えさせたとも思われた。
対ドルの動意はさらに限定的。ユーロドルは1.31ドル半ば、ポンドドルは1.56ドル半ば、豪ドル/ドルは0.91ドル後半を中心に小幅な上下に終始した。本日から米議会が再開することで、シリアへの軍事介入の行方も気になるところ。地政学的リスクが高まる可能性も否定できず、各通貨で最終的な判断を待ちたいとの思いから様子見姿勢が継続した。