東京市場 午後 円売り地合い継続も値幅は限定的、日経は一段高

2013年09月02日 15:21

 午後も午前の流れを引き継ぎ、シリア懸念の一服や中国PMIの結果を好感した円売り地合いが継続。オバマ米大統領は、シリアへの介入で議会に武力行使の承認を求める意向を表明しているが、米議会は休会中であり、承認は早くても議会が再開される9日以降になりそうだ。ドル円は後場の日経平均株価が、一時200円を超える水準まで一段高となったことも支えとなり98.68円まで強含んだが、98.80円付近から99円大台にかけて重要なテクニカル指標が控えていることも重しとなり、勢いは限られたものになった。クロス円もしっかり。ユーロ円は130.32円、ポンド円は153.56円、豪ドル円は88.55円、NZドル円は76.90円まで軒並み上げ幅を拡大した。ただし、本日のNY市場がレーバーデーの祝日で休場となり、明日以降に重要イベントが多く控えていることもあり、徐々に様子見ムードが強まり、クロス円の値幅も限定的にとどまった。
 また、ドルストレートも午前の流れが継続し、ユーロドル以外は買いが優勢となった。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いが継続するなかで、ポンドドルは1.5570ドルまで上値を伸ばした一方、ユーロドルは1.32ドル大台を挟んで上値が重かった。また、オセアニア通貨は、中国PMIの底堅い内容を受けた買い戻しが継続するなか、後場の上海総合指数がプラス圏に浮上したことにも後押しされて、豪ドル/ドルは0.8984ドル、NZドル/ドルは0.7795ドルまでレンジ上限を広げた。