東京市場 午後 円売り地合い継続も、株安で上値追う展開には至らず

2013年08月22日 15:39

 東京タイム午後のドル円・クロス円は堅調さを維持するも伸び悩んだ。午後に入っては、これといった注目材料もない中で、米量的緩和の早期縮小観測によるドル買いや中国PMIを好感した円売りの流れは一服したものの、底堅い動きが続いた。日経平均株価は一時前日比でプラス圏を回復するも続かず、小反落で大引け。
 ドル円・クロス円はしっかり。ドル円は98円前半で底堅い動きとなった。2011年7月以来の2.9%台を回復した米10年債利回りが時間外取引でも上昇基調を継続させたのもドル円の下支えとなったもよう。ただ、日経平均・中国株のさえない動きや新興国市場への懸念が、一段の円売りを妨げる要因となり、積極的に上値を追う展開には至らなかった。また、豪ドル円は88.43円、加ドル円は93.72円まで上値を広げたほか、ユーロ円は131円付近、ポンド円は153円前半、NZドル円77円付近で底堅い動きとなった。
 ドルストレートは小動きも、昨日米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を受けてのドル買い圧力は継続。ユーロドルは1.33ドル前半で狭いレンジ内での推移となったほか、ポンドドルはウィール英MPC委員の「追加緩和の必要性も」との発言も重しとなり、1.56ドル付近で上値の重い動き。そして、オセアニア通貨は中国PMIによる買いも一巡し、豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.78ドル前半での推移となった。