東京市場 午後 ドル円・クロス円底堅さ示すも、シリア情勢懸念拭えず
2013年08月29日 15:51
東京タイム午後、為替相場ではドル円・クロス円が底堅さを示すも、シリア情勢への懸念拭えずリスク回避志向は根強い状態。特にユーロは対主要通貨で上値の重さが目立ったほか、ドル円・クロス円も底堅さこそ示したが、やや落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、金融市場が全般的にリスク回避傾向にあることから、積極的に戻りを試すような動きは手控えられた。そのなかで、日経平均は昨日の大幅下落の反動もあって午後に入っても堅調地合いを続け前日比121円高で大引けを迎えた。
ドル円・クロス円は底堅さ示すも戻りは限定的。ドル円は午後に入り97.45円まで売られた後は時間外取引での米10年債利回りの上昇、さらに堅調に推移した日経平均を支えに持ち直したが、本日高値97.91円には届かず勢いには欠けた。クロス円も方向感に乏しく、ユーロ円は130円前半、ポンド円は151円後半で推移したほか、豪ドル円は87円後半、NZドル円は76円半ばを中心とした動きで、やはり底堅さを示したものの上値は限定的だった。
そのほか、ユーロドルはドル円が底堅く推移したことも重しとなってか下押す展開で、1.3300ドルに控えていた厚めの売りオーダーをこなすと1.3282ドルまで下げ幅を広げた。そのほか、ポンドドルは1.55ドル前半、豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.78ドル前半を中心に推移した。